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医療施設2階を居住スペースへのフルリノベーションを行った4人家族のお住まい。

通常の諸室に加え、家族で寛げる図書室、シアタールーム、プレイルームを設け、更に内外の中間領域とし機能するインナーバルコニーを併設させたリノベーション。
この家は、既存施設内に柔らかな光を注いでいたガラスブロックを計画の軸とし、290㎡（≒90坪）のワンフロアー内に各部屋を構成、配置し、家族が楽しく触れあえる導線が計画されている。
既存医院との導線区分、シンプルな家事導線とそれに沿ってオーダーしたキッチン、プレイルーム・シアタールーム・階下医院への防音性、落ち着いた照明計画、無駄のない既存給排水の再利用、既存躯体の空調換気口など再利用、階上が一部屋上となる範囲の断熱と防水の更新、窓の真空ガラスの採用など、機能、性能、コスト、デザインをバランス良くまとめた。
特に意匠面では、粗野で良い雰囲気の既存コンクリート躯体を部分的に残し、ナラ材と天然塗材を主とした仕上げを施すことで、時間を感じさせる新たな空間が創れたと感じている。

DATA
コンクリート造　2階フロアー
延べ床面積：　290㎡
施工：(株) 博栄建設